Instagram(インスタグラム)は、幅広い年代層に利用されているSNSの一つです。特に、ECサイト運営者にとって、インスタは欠かせないSNSプラットフォームとしての地位を確立しています。
特に、SNS上では静止画や文章に比べ、動画コンテンツはユーザーからのコメントやいいね、シェアといったリアクションが得られやすい傾向にあります。さらに、動画は伝えられる情報量が非常に多いため、インスタフォロワーを増やす方法としても有効です。このように数多くのメリットがあることから、インスタマーケティングにおいてリールは欠かせない存在となっています。
この記事では、インスタのリールをビジネスに活かすために、その作り方や効果的な投稿内容、投稿時間について解説します。インスタリールを有効活用してエンゲージメントを高め、ビジネスの成長に役立てましょう。
インスタのリールとは
インスタのリール(Reels)とは、最長20分(2026年1月現在)までの動画を投稿・視聴できる機能のことです。3分以上のリール動画は新しいオーディエンスにはおすすめされない仕組みとなっています。スマホ画面からリールを閲覧すると、全画面表示となるため、視聴者に没入感ある動画を届けることができます。
リールを投稿すると、インスタの以下の場所に表示され、多くのユーザーに目にしてもらえる可能性が高まります。
- フィード
- 発見タブや検索結果
- リールタブ
- アカウントページのグリッドタブ
- アカウントページのリールタブ
また、インスタのリールは以下の規格に則る必要があります。
動画サイズ(推奨)
- 横:1080ピクセル
- 縦:1920ピクセル
- アスペクト比:9:16
動画の長さ
- 最長20分まで(おすすめに表示されるには最長3分まで)
キャプション
- 最大2,200文字まで
リールは、インスタのアプリ内で動画撮影から編集までを行うことができます。音楽やテキスト、スタンプ、エフェクトなどの機能を活用すれば、インパクトのあるオリジナル動画を作成・投稿できます。商品の紹介やブランドの認知度向上、新規フォロワー獲得が目指せることから、企業や個人事業主、ブランドなどマーケティングツールの一つとして幅広く利用されています。
インスタリールの基本機能
動画の作成と投稿
インスタアプリから直接動画を撮影したり、カメラロールにある動画や画像を使ったりして動画を作成・投稿できます。動画を直接撮影する場合には、以下の機能が使用できます。
- 音源:使用したいバックミュージックを選べます。
- エフェクト:フィルターをかけたり形を変形させたりできる演出機能です。
-
長さ:15秒、30秒、60秒、20分のいずれかから動画の長さを選べます。

- グリーンバック:カメラロール内にある好きな動画や画像を背景として使用できます。
- タッチアップ:肌補正機能で、自然に肌を綺麗に撮影できます。

動画の編集
使用したい画像や動画は、アプリ上で以下の編集をすることができます。
- テキスト:任意のテキストを追加できます。
- スタンプ:任意のスタンプを追加できます。
- 音源:おすすめやトレンド中など、好きな音源を追加できます。インポートすることも可能です。
- クリップを追加:複数の画像や動画を組み合わせて一つのリールを作りたい時に使用します。
- オーバーレイ:メインの動画や画像の上に、別の動画や画像を重ねて表示させます。
- 編集:動画の長さを調整します。
- ボイスオーバー:ナレーションなどの解説音声を追加できます。
- フィルター:リールのイメージに合ったフィルターを追加できます。
- 並び替え:画像や動画を複数枚使用してリールを作成している場合、画像や動画の順番を並び替えることができます。
- 音源をインポート:音源をインポートできます。

また、複数の動画や画像を使ってリールを作る場合、トランジションは以下のリストにあるものから選べます。
- ズーム
- ぼかし
- ワープ
- フレア
- スピン
- グリッチ
ストーリーに追加
作成したリールは、ストーリーに追加することができます。リールから新規顧客やフォロワー獲得を目指している場合でも、ストーリーに追加することで、既にフォローしてくれている顧客へ同時にアピールすることができます。
シェア
リールのURLをXやThreads、Snapchat、Facebookでシェアできるだけでなく、WhatsAppのステータスに追加したり、MessengerやDM(ダイレクトメッセージ)で送ることもできます。
リミックス機能・シーケンス機能
リミックス機能・シーケンス機能とは、他のユーザーの投稿を引用し、自分の動画を追加したり、アレンジを加えたりした後に、シェアができる機能のことです。リミックス機能とシーケンス機能の違いは以下の通りです。
- リミックス機能:他ユーザーのリール動画にアレンジを加えたり、動画を同時再生できる機能
- シーケンス機能:他ユーザーのリール動画の前後に自分の動画や画像をつなげられる機能

これらの機能を利用するには、元の投稿が以下の条件を満たす必要があります。
- リール動画または通常の投稿であること
- 公開アカウントの投稿であること
- 投稿主がリミックスを許可していること
- 2021年4月1日以降の投稿であること
リミックス機能・シーケンス機能は、特にUGC(ユーザー生成コンテンツ)をシェアしたい場合に最適です。
インスタのリールの作り方と投稿方法
1. リールの作成画面を開く
リールの作成画面を開くには、ホーム画面、リール画面またはプロフィール画面左上にある+アイコンをタップし、「リール」を選択します。

2. 写真や動画を撮影、またはカメラロールから選択する
リールに投稿する画像や動画は、その場で撮影をするか、カメラロールから選択することができます。
3. リールにしたい画像や動画を加工・編集する
画像や動画をつなぎ合わせたり、スタンプやテキストを追加したりして、リールを編集します。音源の追加やリールの長さの調節もここで行います。
4. キャプション追加や人物のタグ付けなどを行い、「シェア」ボタンをタップする
リール動画のキャプションやハッシュタグの追加、人物のタグ付け、場所の追加をします。さらに、「オーディエンス」をタップすると、リール動画のプライバシー設定画面に遷移します。ここで公開範囲を「全員」にするか、「親しい友人」に限定するかを選べます。また、「プロフィール表示」をタップすれば、リール動画を表示する場所を「メイングリッドとリールグリッド」または「リールグリッドのみ」から選択できます。

インスタのリールを投稿するのに最適な時間
インスタのリールを投稿するのに最適な時間は、平日・休日ともに共通して17~23時台です。平日だけの場合は、6~8時台、12~13時台、17~23時台、土日は12時台と、16〜23時がゴールデンタイムです。
App Ape(アップエイプ)の調査によると、以下の時間帯でのインスタ利用率が高いことが報告されています。
- 平日・休日:17~23時台。特に21時台は、ほぼすべての曜日で30%前後の利用率に上る。
- 土日:7時〜深夜まで断続的に利用されている。
リールを投稿するのに最適な時間は、ターゲットオーディエンスによっても異なります。インスタのインサイト機能を使ってフォロワーのインスタ利用時間を分析し、それに合わせて投稿を行うと良いでしょう。
インスタのリールを活用するメリット
認知度向上や集客につながりやすい
インスタのリールは、フォロー外のアカウントにもコンテンツが表示されやすい仕組みになっています。そのため、新規層への認知拡大や集客につなげやすいというメリットがあります。
インスタのアルゴリズムにおいては、質の高いオリジナルコンテンツが高く評価されます。最初は比較的小規模なオーディエンスにリールが表示されますが、「いいね」や「シェア」が多かったり、最後まで視聴されているリールは、さらに広いオーディエンスに表示される仕組みとなっています。そのため、フォロワー数が少ない場合でも、質の良いコンテンツを作成・投稿すれば一気に拡散され、認知度の向上や集客へとつなげることができるでしょう。
ブランドや商品のイメージが伝わりやすい
リールを使ったコンテンツマーケティングを行うことで、ブランドの世界観や商品のイメージが伝わりやすくなります。ペルソナ設定を行ってターゲットを明確化しておくことで、よりターゲット層に寄り添ったリール動画を作成できるようになるでしょう。
また、ターゲットユーザーが好むものやキーワードなどをテーマに取り上げたり、ハッシュタグを使ったりすることも有効です。リールは、YouTube(ユーチューブ)やTikTok(ティックトック)でも人気のフォーマットである短尺動画のため、視聴者が飽きることなく、ブランドの情報や商品の使用例などを最後まで見てくれる可能性が高まります。
自然な形で商品をアピールできる
販売している商品を紹介する場合にも、インフルエンサーやUGCを活用することで、より自然な形で商品をアピールできます。動画マーケティングにおいては、企業による公式のブランド紹介動画だけでなく、視聴者が利用シーンを想像できるような動画も作成・投稿することも重要です。広告っぽさがある動画を苦手とする視聴者も少なくないため、商品説明や使い方だけでなく、舞台裏や日常をテーマにした親近感のあるVlogをリールにするのもおすすめです。
販売チャネルとして役立てられる
インスタのショップ機能を活用すれば、インスタを販売チャネルとして役立てられます。リール動画の中に商品を登場させる場合には、商品タグを追加しておくと、商品に興味を持った視聴者がスムーズに購入ができるようになります。ショップ機能を利用するには、インスタショップの開設要件を満たす、インスタをビジネスアカウントに切り替える、などの手順を踏む必要があります。

インスタのリール投稿に適しているコンテンツ
ブランド・企業紹介
ブランドや企業の特徴や魅力を短くまとめ、リール動画にしましょう。特に事業立ち上げ直後や新しいブランドを立ち上げる際には、多くのユーザーに知ってもらうきっかけとなります。また、より多くのユーザーにブランドや企業について知ってもらいたい場合にも有効です。
商品の使い方や活用事例
商品の使い方や活用事例は、潜在顧客の購買意欲をかきたてるのに役立ちます。リール動画により、商品のことは気になっていても購入に至らない層の購入障壁を取り除くことができるでしょう。さらに、具体的な活用事例を動画で見せることにより、商品のある日常生活を想像させ、購入のきっかけ作りにもなります。
ノウハウ
企業やブランドの持つノウハウや専門家としての見解、知識などをリールにしてみてください。インスタ上にあるさまざまなコンテンツが、ブランドや企業の印象を形作っていくため、ノウハウや知識をリールにすることで、「信頼のおけるブランド・企業である」というイメージ形成に役立ちます。ただし、専門的な内容を難しく語るのではなく、一般ユーザーにもわかりやすいように工夫をすることが重要です。
舞台裏
商品開発の裏話や社員の1日の過ごし方、商品制作中の様子など、普段消費者が見ることのない舞台裏リールは、多くの消費者の関心を集めます。苦労や失敗を経て成功に至った経緯なども、アカウント運営者が生身の人間であることを感じさせることから、親近感を集めやすいでしょう。
ティザー
新商品や新ブランド、キャンペーンの情報の一部だけを公開し、ユーザーの興味をかきたてる「ティザー動画」もリールに適しています。全貌を明かさないことで、興味を持ったユーザーからのコメントやシェアを促す効果も期待できます。
UGC
ユーザーのレビューや開封動画といったUGCは、リールにピッタリのコンテンツです。実際に商品を手に取った消費者の意見は、他のユーザーの共感を得やすく、ネガティブなUGCがあった場合にも、それに対する真摯な対応姿勢を見せることで、多くのユーザーに安心感を与えることができるでしょう。

インスタのリール作成時に気を付けるポイント
テーマを一つに絞る
テーマを一つに絞ることで、ブレのないリールを作ることができます。リールは投稿できる時間が長くなったものの、拡散を狙うなら3分以下の短い動画である必要があります。さらに、短い動画を好む視聴者が多いことから、リール一つにつきテーマを一つに限定し、簡潔な内容にまとめることで、情報が伝わりやすくなるでしょう。
冒頭のインパクトを大事にする
リール冒頭にインパクトのあるキャッチコピーや演出を行うことで、最後までリールを見てもらえるようになります。インスタユーザーは、次々と動画をスクロールする傾向があり、冒頭でつまらないと感じてしまうと、すぐに次の動画に移動してしまいます。これでは、インスタマーケティングの効果を十分に発揮できません。リール冒頭からインパクトがあるような内容や演出にすることで、効果的にリールの世界観に視聴者を引き込むことができるようになります。
流行りの音源を使う
トレンドの音源を使用することで、視聴者の関心を高めることができます。流行りの音楽は、視聴者に親近感を与えて動画の視聴を促してくれるだけでなく、ブランドや商品のイメージ形成にも役立ちます。さらに、同じ楽曲を使用している動画としてレコメンドされやすくなるため、今までリーチできなかった層へのアピールにもつながります。
字幕を入れる
リールに字幕を入れることで、音声をオフにして視聴している人にも内容が伝わりやすくなります。文字を使って視覚的に訴えることで、キャッチコピーや重要な内容を視聴者にアピールすることができます。特に、移動中などにリールを見ている人も少なくないため、惹き付けたい部分に字幕を入れることで、商品やブランド印象をより強く残すことができます。
ストーリーでシェアする
リールを投稿したら、ストーリーでもシェアしましょう。ストーリーからリールへとフォロワーを誘導できるだけでなく、再生回数が伸びることで、さらに多くの人の目につきやすくなります。また、ストーリーを通じてフォロワーとの交流が増えることは、信頼関係の構築にも重要です。
フィードとの統一感を大事にする
リール動画は、他のフィード投稿と世界観を統一させましょう。フィードとリールの雰囲気がかけ離れていると、視聴者は違和感を感じてフォローを外したり、不信感を抱いたりする原因になります。統一感のあるコンテンツを発信し続けることは、ブランディング効果も得られ、リピーター獲得にも役立つでしょう。
わかりやすいカバー画像とキャプションにする
リールのカバー画像は、プロフィール画面のリール欄に一覧として表示されます。内容がひと目でわかるようなカバー画像を設定すれば、視聴者は見たいリールを簡単に見つけられるようになります。また、わかりやすさを意識したキャプションは、視聴者に良い印象を与えます。顧客の利便性を考えたブランドや企業であるという信頼感につながります。
まとめ
インスタのリールは、最長20分までの動画を投稿・視聴できる機能のことです。視聴者には短尺動画が好まれる傾向にあるため、3分以上のリール動画は、新しいオーディエンスにはおすすめされない仕組みとなっています。リール投稿はインスタのフィードや発見タブ、検索結果、リールタブに表示されるほか、アカウントページのグリッドタブやリールタブにも表示され、ユーザーの目に留まりやすくなっています。
リールは、インスタのスマホアプリから簡単に作成できます。アプリから動画撮影ができるほか、カメラロールに入っている動画と画像を組み合わせて作成することも可能です。さらに、テキストやスタンプ、音源、フィルターなどを追加できるため、動画編集ソフトがなくても簡単に動画編集を行うことができます。
リールを作るには、まずホーム画面やプロフィール画面、リール画面の左上の+アイコンをタップします。次に、動画を撮影するか、使用したい素材をカメラロールから選択し、必要な編集を加えます。編集が終わったら、キャプションを追加したり、人物のタグ付けなどを行い、シェアしましょう。
インスタのリールは、認知度向上や集客にも役立ちます。幅広いユーザーにリーチしやすいだけでなく、自然な形で商品をアピールできるメリットがあります。ブランドイメージや商品の特徴をわかりやすく紹介できるため、多くの企業やブランドがインスタマーケティングの一環としてリールを活用しています。さらに、インスタのショップ機能を使えば、販売チャネルとしての役割も果たします。Shopify(ショッピファイ)とInstagramを連携させて効率的に商品販売をすることもできるため、ECサイト運営者はぜひインスタ活用を検討してみてください。
インスタのリールに関するよくある質問
インスタのリールに足跡はつく?
インスタのリールには、誰が閲覧したかがわかる足跡機能はありません。足跡がつくのはインスタのストーリーです。
インスタのリールとストーリーの違いは?
インスタのリールは最長20分までの動画を投稿・閲覧できる機能であるのに対し、ストーリーの投稿は、24時間が経過すると自動で削除されます。また、リールには足跡がつきませんが、ストーリーには足跡が付きます。リールは新規フォロワーの獲得や認知度の向上に適しており、ストーリーは既存フォロワーとの交流を深め、信頼獲得を目指すのに役立てられます。
インスタのリールを再投稿するには?
インスタのリールを再投稿(リポスト)するには、再投稿したいコンテンツを開き、画面右側に表示される「再投稿アイコン(矢印マーク)」をタップしましょう。
インスタのリールは何分までの動画が投稿できる?
インスタのリールは最大20分までの動画を投稿できます。ただし、新しいオーディエンスへのおすすめに表示されるためには、3分以内の動画にする必要があります。
文:Masumi Murakami





