ECサイトの売上を左右する重要な要素のひとつが、チェックアウト体験のスムーズさです。 決済までの導線を短縮できれば、顧客にとっては利便性が高まり、EC事業者にとってはカゴ落ち防止につながります。
Shopify(ショッピファイ)では、購入体験の向上を目的として、購入手続きを1ページで完結できる「ワンページチェックアウト」を提供しています。 入力ステップを最小限にし、離脱を防ぎながら購入完了までの流れを短縮できるため、チェックアウト最適化に効果的です。
本記事では、ワンページチェックアウト導入によるメリットや設定方法、切り替え時の確認事項を紹介します。2026年のECトレンドを踏まえた売れるワンページチェックアウトの要素も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ワンページチェックアウトとは
ワンページチェックアウトとは、注文内容・配送情報・決済情報といった必要項目を1ページ上で入力できる仕組みのことです。
従来のチェックアウトページでは、購入者情報の入力、配送方法の選択、支払い情報の入力の3ページ構成で、それぞれ別画面で操作が必要です。 これに対してワンページチェックアウトでは、ページ遷移が減ることで購入までの手間が軽減され、スムーズな購入体験を実現します。顧客満足度の向上やコンバージョン率の改善も期待できます。

ワンページチェックアウトのメリット
- 購入プロセスの簡素化・時間短縮:1つの画面で必要な情報を入力できるためステップ数とページ遷移が減り、スムーズかつ短時間で購入を進められます。
- UXの向上:Shopifyのワンページチェックアウトでは、購入履歴のあるユーザーの場合、決済情報や配送情報が自動入力されるため手間が減り、ストレスの少ない購入体験を実現できます。
- カート放棄率の低下:複数ページにわたって手続きをする負担がないため、離脱リスクを抑えられます。
- コンバージョン率の向上:入力負荷の軽減により購入体験全体がスムーズになり、コンバージョン率の向上が期待できます。
- モバイルに最適:画面が小さいスマートフォンでも、スクロール中心で購入手続きが進められるため、モバイル主流の現代に適した購買体験を提供できます。
ワンページチェックアウトの設定方法
デスクトップでの設定方法

- Shopifyの管理画面から、[設定]>[チェックアウト]に移動します。
- [構成]セクションで、ワンページチェックアウトに変更したい構成の横にある[カスタマイズ]をクリックします。
- チェックアウトとアカウントのエディタ画面で、歯車アイコンをクリックし、[設定]サイドバーを開きます。
- [チェックアウトのレイアウト]セクションで、現在のレイアウトをクリックします。
![[チェックアウトのレイアウト]セクションで、現在のレイアウトをクリック](https://cdn.shopify.com/s/files/1/1958/6155/files/desktop2.jpg?v=1777976262)
- 表示されたオプションから、[1ページのチェックアウト]を選択します。
- [保存]をクリックして変更を適用します。
モバイルでの設定方法
- Shopifyアプリで[メニュー]をタップし、[設定]を開きます。
![Shopifyアプリで[メニュー]をタップし、[設定]を開く](https://cdn.shopify.com/s/files/1/1958/6155/files/mobile1.png?v=1777976348)
- [ストアの設定]セクションから、[チェックアウト]をタップします。
![[ストアの設定]セクションから、[チェックアウト]をタップ](https://cdn.shopify.com/s/files/1/1958/6155/files/mobile2.png?v=1777976348)
- [構成]セクションで、[カスタマイズ]をタップします。
- チェックアウトとアカウントのエディタ画面で、歯車アイコンをタップし、[設定]サイドバーを開きます。
![チェックアウトとアカウントのエディタ画面で、歯車アイコンをタップし、[設定]サイドバーを開く](https://cdn.shopify.com/s/files/1/1958/6155/files/mobile3.png?v=1777976348)
- [チェックアウトのレイアウト]セクションで、[1ページのチェックアウト]を選択します。
- [保存]または[✓]をタップして変更を適用します。
ワンページチェックアウト切り替え時の確認事項
ワンページチェックアウトに切り替える場合、チェックアウトの表示に次のような影響が出る可能性があるため、事前確認が必要です。
- 背景画像が正しく表示されない:ワンページチェックアウトは、従来の3ページチェックアウトとはヘッダーレイアウトが異なるため、チェックアウト画面の背景画像の表示に影響が出る場合があります。背景画像が正しく表示されない場合は、画像を削除し、代わりに背景色を設定する必要があります。
- カスタマイズした文言が適切に表示されない:ワンページチェックアウトへ移行すると、チェックアウト関連で編集・翻訳できる文言項目が追加されます。過去に文言の変更やカスタム翻訳を行っている場合は、新しいチェックアウトでも意図どおりに表示されているか、事前に確認しておきましょう。

2026年のECトレンドから見る、売れるワンページチェックアウトの要素
2026年、ECではモバイルファーストを前提とした設計が進み、デジタルウォレットが中心的な役割を担うとともに、チェックアウト体験全体を通じてユーザーの信頼性を高めることが重要なテーマとなっています。次の3つの要素が盛り込まれたワンページチェックアウトを導入することが、ECサイトの成功の鍵となるでしょう。
モバイルUX最適化
2026年のECでは、モバイル中心の購買行動に対応し、入力負担を減らしてスムーズに決済できるチェックアウトの重要性がさらに高まっています。
株式会社エクスクリエの調査によると、ネットショッピングをする際にモバイルを使用する人の割合は70%を超えています。一方で、コンバージョン率はデスクトップの方がモバイルよりも8%高いというデータもあります。
その原因として考えられるのは、入力のしづらさです。スマートフォンでの入力は、パソコンのキーボードに比べて負担が大きく、ユーザーにとってストレスになりやすい傾向があります。さらに、従来型のチェックアウトは、配送先入力・配送方法選択・支払い情報入力・確認画面と、完了までにいくつものステップが必要です。モバイルユーザーにとって、この工程の長さは大きなストレス要因になります。
モバイル主流のECで購入率を向上させるには、自動入力機能を活用しながら入力項目を最低限にしぼり、ワンページチェックアウトでスムーズに購入まで進められるよう設計することが重要になります。
デジタルウォレットによるスムーズな決済
Apple Pay(アップルペイ)、Google Pay(グーグルペイ)、Shop Pay(ショップペイ)といったデジタルウォレットは、ネットショッピングを含む日常の購買行動において、主流の決済手段になりつつあります。実際に、株式会社マーケットリサーチセンターの調査では、日本のモバイル決済市場は2025年に2135億米ドル(約34兆円)に達したことがわかっています。
モバイル決済がここまで普及したのは、利便性の高さが要因といえるでしょう。日常生活のあらゆる場面がモバイル主流となった現代では、スマートフォン一台で支払いまで完結できます。ECにおいても同様で、デジタルウォレットなら決済情報を入力する必要がありません。
こうした背景から、モバイル決済はますます一般化していくと考えられます。ECではワンページチェックアウトと組み合わせて入力負担を最小限に抑えた、スムーズな購買体験がさらに求められるでしょう。
信頼性が高く安心して利用できる決済環境
インターネットショッピングが普及するにつれ、セキュリティ対策の重要性もますます高まっています。Baymard Instituteの調査(英語)では、カート放棄した人の約20%が「このサイト経由でクレジットカード情報を送信するのに不安を感じる 」ことを離脱の理由として挙げています。このように、セキュリティに対する信頼性は購買完了を左右する要因となります。
近年、SNS広告やダイレクトメッセージ経由で偽サイトに誘導されるケースが増えており、ユーザーが安心して購入できる環境づくりは欠かせない要素といえるでしょう。次のような施策とワンページチェックアウトを組み合わせることで、顧客の利便性と安全性を両立したチェックアウト体験が提供できます。
- ゲストチェックアウトを許可する
- GoogleやAppleのアカウントでログインできるようにする
- SSL証明書を取得する
- 品質バッジを表示する
Shopifyストアを運営している事業者の場合、Shop Payと連携することも効果的です。Shop Payでは氏名や配送先住所、クレジットカード情報などをあらかじめ登録しておくことで、Shop Pay導入ストアでのショッピング時に保存済みの情報を使って決済できます。入力の手間と心理的負担が減り、安心した購買につなげられます。
まとめ
ワンページチェックアウトは、ユーザー体験を最適化するうえで欠かせない要素のひとつです。入力の手間を最小限に抑え、スムーズな購入フローを実現することで、コンバージョン率の向上やカート放棄の抑制にもつながります。
すでに3ページチェックアウトを利用している場合は、表示崩れや既存カスタマイズへの影響がないかを確認したうえで、切り替えを検討するとよいでしょう。これからECサイトを立ち上げる場合は、初めからShopifyのワンページチェックアウトを採用することで、より快適で一貫性のある購入体験を提供しやすくなります。
自社の商品やサービスに最適なチェックアウト体験を見直し、購入プロセス全体の質の向上につなげていきましょう。
ワンページチェックアウトに関するよくある質問
ワンページチェックアウトとは?
ワンページチェックアウトとは、注文内容・配送情報・決済情報などの必要な情報をすべて1ページ上で入力・確認できる仕組みのことです。
ワンページチェックアウトのメリットは?
- 購入プロセスを簡素化できるため、時間短縮につながる
- UXの改善が図れる
- カート放棄率が低下する
- コンバージョン率の向上が期待できる
- モバイル最適化につながる
ワンページチェックアウト切り替え時の注意点は?
- 背景画像が正しく表示されているか確認し、必要に応じて背景色を設定する
- カスタマイズした文言やカスタム翻訳が適切に表示されているかチェックする
ワンページチェックアウトの設計で求められる要素は?
- モバイルUX最適化
- デジタルウォレットによるスムーズな決済
- 信頼性が高く安心して利用できる決済環境
文:Takako Kasai




